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【ディズニーランドの秘訣】出来事を超える想像力

世界のテーマパーク入場者数ランキングで10位から一位を概ね独占するディズニーランド。無数にある遊園地の中で何故選ばれるのか。本ブログのキーワードは人の感受性は苦痛を除いて出来事より想像力が影響を持っている場合が多いである。解りやすくする為にある思考実験をする。男性が家を出ると両親が自殺するのを発見し酷く落胆する。時間を巻き戻す。男性が家を出ると100万円があり拾って歓喜する。二つの違いは男性が家を出た後の出来事が違うため男性の感受性は変化する。もう一つ実験する。男性が手紙を読むと両親が自殺したと書かれており酷く落胆する。時間を巻き戻す。男性が手紙を読むと100万円当たったと書かれており歓喜する。二つの違いは手紙を読む事に変わりが無いが、手紙の内容から来る想像が違うため男性の感受性は変化する。本ブログのキーワードは男性の両親が自殺するのを発見するよりも、男性の両親が自殺する内容を読んで想像する方が落胆するのではないのか。だが感受性はクオリアと呼ばれる食べ物の味が他人に説明出来ない感覚的な意識や経験である為に客観的説明が難解である。なので個人的持論を多く用いる。著者の実例上、旅行で最も幸福なのは前日の準備であり上司や教師に叱られる時に最もストレスが掛かるのは説教される前の待合室である。人に好意を向ける場合も恋人になる前が最も好意を抱きやすい。共通するのは出来事に対してではなくこれから起きる未来に対しての想像のほうが感受性が動きやすいのだ。著者の経験論である為仮に違和感を感じたら同じ状況になった時自身の心情を観察して確かめて頂きたい。上記の内容からディズニーの秘訣を分析すると広場から流れる音楽を聞き園内から帰ると正面にホテルがある。ホテルの正門に向かう他人と舞浜駅に向かう自身を相対的に見て手を振り続けるスタッフに背中を見せ、明日の出勤が一層不安に感じストレスとなる。出来事で見ればディズニーランドに行けているので幸福になるが想像を付け足すと不幸になる。帰り際にこれほど切なくなるのはディズニーの特徴でもある。ここからは著者の妄想になるがこれは複雑な心理操作により意図的に誘導していると考察する。ウォルト・ディズニー・カンパニーの経営哲学は不満足にさせる事だ。満足ならば一度きりで二度も三度も行く事は無い。だが光の表現に徹底した建造物で夜に美しさを持たせ深い安心感を与え、ディズニー特有の音楽は哀愁さを伝える周波数を厳選して広場全体に浴びせることで利用者を孤独に感じさせる。園内に直営のホテルを設置する事で明日も楽しめる人々と楽しめない人々を同じ空間に出会わせる事から経済的上下関係を産み出しに帰る人達に劣等感を与える。これらにより園内から離れる際に想像から作られる損失感や無力感といった感受性を回収する為に再びディズニーランドに足を運ばせる事で再利用率が向上し市場を効率よく回すことが可能となる。無論全て個人的経験論に過ぎないが万が一科学で解明されれば世の中はより興味深くなるだろう。